カオサンの綿入りはんてんが何度も繕って、浪人者みたいになっている。
冬はこれがカオサンの防寒着。
庭先からご近所さんにご挨拶することがあるのに、これでは貧乏そのものだ。
元は綿入りじんべをカオサンのお母さんが縫ってくれたものだ。
半世紀も愛用するうちにぼろぼろになっては布を張り付けたり、袖を縫い付けたりしてはんてんにしていた。
なんとかせねばならん。
適当な布が無かったので、お母さんの縫った薄地の着物を洗濯して、解いて、アイロンをかけておいた。
この前の日曜日にカオサンはお友達のお誘いを受けて一日出かけたので、一日籠ってチクチクと。
はい、出来上がり~。
新品になった。
新しくなったはんてんを着てうろちょろしているカオサンを見てるだけで嬉しいデス。